2017年9月アーカイブ

建築業を営んでいる者にとって、仕事道具としての墨出し器は作業に欠かせないものです。
墨出し器とは、建築作業をするときに、寸法のあたりを取る線を引くために使用する道具です。
古くは墨壺などと呼ばれていて、大工の弟子になった頃に木材を泥の中に沈めて、一人前の大工になったころに泥から取り出して、泥を吸って密度の硬くなった木材から作り出される、言わば一人前の大工の証とも呼べる大切な道具となります。
しかし時代と言うものは移り変わって、今では実際の墨を使う道具から、レーザー出力によって墨出しするレーザー墨出し器を現場でも積極的に用いるようになりました。
レーザーを用いた器具の利点は、寸分違わずに線を引けるという大きなメリットがあり、従来の墨壺ではわずかな違いが生じていたのを、レーザーによる墨出しならばほぼ図面と寸分違わずに出力することが出来ます。
建築においては、ほんのわずかな寸法の違いが積み重なって最終的に大きなズレを生じさせてしまうので、可能な限り正確に測ることが出来るレーザー墨出し器は、現代建築では必要不可欠な便利ツールとなっています。
また、レーザー墨出し器は三脚に立たせることで地面との平行を測定することもできるので、従来は墨壺で墨出しをして、平行測定はレベルと言う道具を用いていたのを、レーザー墨出し器ならばこれ一つで両方を行うことが出来て一石二鳥です。
また従来の墨壺の場合は墨汁を注入して、糸を引っ張って線を引かないといけませんでしたが、レーザーならばスイッチを押すだけで一瞬で墨出ししてくれるので、作業にかかる手順を大幅に短縮することが出来て、結果として作業の効率を上げることに繋がります。
このようにメリットばかりのツールですが、数少ないデメリットとしては、精密機械と言う特性上、衝撃に比較的弱いという点です。
従って使用中はもちろんの事、道具の保管に関しても細心の注意を払って行うことがとても大切になっていきます。

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